アフィリエイトに関する書籍は数多く出版されている。もう古くなって使えなくなったテクニックが載っている本もあるが、アフィリエイトの基本的なノウハウは出尽くしたといっていい。それなのに、いまだに稼げないでいる人たちが多い。アフィリエイトをしている人たちの95%が月に5000円も稼げていないという調査結果があるのだ。なぜだろう。
本気でアフィリエイトに取り組んでいる人たちはごく一部だということも考えられる。実際そうなのだろうが、真剣に取り組んでいる人たちのなかにも稼げないで悩んでいる人は多いのだ。
原因のひとつは、仕入れをしなくても種々雑多な商品を紹介できるというアフィリエイトの特性にあるように思う。これは、筆者がアフィリエイトの運営で悩んでいる人たちのブログやホームページなどのウェブサイトを見てきて感じたことだ。
アフィリエイトでは紹介する商品の種類を絞った方がいいのだが、紹介できる商品を見ているうちに、「これもいいな、あれもいいな」と思って、ついつい無意識にあれもこれもとホームページに並べてしまったりする。これでは売れない。
また、「アフィリエイトで稼ぐためにはサイトのテーマを絞れ」といわれるが、そのテーマを考える段階で思考が固まってしまう人もいる。考え込んでしまって先に進めなくなってしまうのだ。これも商品が多すぎるために起こる悩みだろう。取り扱える商品が限られていればそんなことにはならない。取り扱いたい商品を絞り込めば、おのずとサイトのテーマも絞られるからだ。
「何を売るか」を先に決めてから「どう売るか」を考えればいいだけなのだが、その逆をやってしまって「何をテーマにしよう」と悩んでいたりするのだ。どちらを先に決めてもいいのだが、アフィリエイトを始めたばかりのときは、「何を売るか」を先に決めてしまった方が簡単だ。売るものがないテーマでサイトを作ってしまっては広告収入が入ってこないから、「何を売るか」を決めてからサイトのテーマを決めればいい。
実は、「どんなテーマでサイトを作ろうか」と考え始めると人間の頭は固まってしまうことになっている。そういう構造になっている。そのうえ、「テーマを絞れ」などといわれると、ほとんどいい考えは浮かんでこなくなる。人間の頭はそういう仕組みになっている。
「いい考え」というのには決まった正解がない。1+1の答えは2に決まっているが、「絞られたいいテーマとは何か」という問題には、そんな決まった正解はない。だから頭は、「いいテーマを考える」という思考そのものに没頭してしまう。だから、いくら机の上でうんうん考えてもだめなのだ。
いい考えを思いつくのは、たいてい何も考えていないときだ。何も考えていないときに、それまで頭に集めてきたパズルのピースがうまく組み合わさっていい考えが生まれる。いい考えがひらめく。パズルのピースをたくさん集めたあとでないといい考えはひらめかない。材料がなければ料理はできない。サイトのテーマがうまく思いつかない人は、パズルのピースを集める方法と料理の仕方が分かっていないだけだ。この問題はその方法を学べば解決する。
ところでサイトのテーマを絞るということがなぜそれほど大切なのだろう。
インターネットを利用する人たちは何かの情報を探している。暇つぶしでネットをながめている人たちも暇つぶしのために情報を目で追っている。好きなタレントの情報を集めている人、病気を治す方法を探している人、仕事で使えそうな資料を集めている人など目的はさまざまだが、いずれにせよ何かの情報を探すためにネットは使われている。
だから、彼らが求めている情報を提供できれば必ず目にとめてもらえる。提供する情報の内容を絞れば絞るほどピンポイントでその情報を探している人に注目してもらえる。
つまりサイトのテーマを絞るということは、「あなたの探している情報はここにありますよ」と強くアピールすることが目的なのだ。
副業アダルトブログの作り方-AV出会系アダルトグッズ恋愛商材チャットレディで解説
さてサイトのテーマが決まったとする。次に重要なのは何か。タイトルだ。
サイトのタイトルはとても重要だ。なぜなら、インターネットで情報を探している人が最初に注目する部分がサイトのタイトルだからだ。サイトのタイトルがそのサイトのテーマを的確に言い表していないと見ている人には伝わらない。
だからサイトのタイトルも、「あなたの探している情報はここにありますよ」と強くアピールすること、そして「わたしはこの情報を読むべきだ」と思わせることが目的なのだ。そう思わせなければサイトで提供している情報を読んではもらえない。だからタイトルはサイトの内容以上に重要なのだ。
タイトルは商品キャッチコピーと同じだ。一瞬で内容が伝わらなければ意味がない。「わたしの探していたものがここにあった」と一瞬で思わせることがタイトルの役割なのだ。
サイトのテーマとタイトルが決まったら、アフィリエイトで稼ぐための準備はほとんどできたも同然である。あとはいろいろなテクニックを覚えればいい。
なかなかサイト作りが先に進まない人も多い。原因の多くはサイトを上から作っていこうとしているところにある。ブログやホームページを作り慣れていないうちは、サイトは下から作っていった方がいい。
雑誌を作ることを例に挙げよう。雑誌作りが先に進まない人は、まず雑誌のテーマを考え、全体の記事構成を考え、その次にどんな記事を載せるかを考え、そのうえで具体的な記事を書いていこうとする。だから先に進めなくなる。上から下に向かって雑誌を作っていこうとするから作業が先に進まなくなるのだ。逆にしよう。記事を積み上げて最終的に雑誌が完成するように作業を進めよう。その方が簡単だ。
以上、インターネットビジネス、なかでもアフィリエイトで成功する秘訣をいくつか挙げた。だが、基本となる考えは、
- 何を売るか
- どう売るか
この二点だけだ。
この二点さえ理解できればサイトのテーマを的確に選ぶことができるし、そのサイトで紹介する商品も決まってくる。具体的な方法は別の章で解説をする。
ただし、この本では手順を一つ一つこなしていけばすむような解説はしていない。そんなことをしても稼げるようにはならないからだ。
たとえば、記事量産ソフトを利用する方法が以前はやったことがある。そういう方法で稼げたのはもう何年も前の話だ。いまではそんな方法は通用しない。検索エンジンがそうしたページを嫌うようになったし、ブログサービスを提供している会社もそうしたブログを嫌って削除するようになったからだ。
お手軽に稼げるといわれた方法ほど、いまではもうほとんど通用しなくなった。いまインターネットで稼いでいる人たちは、「何を売るか」「どう売るか」をよく考えてサイトを作り、運営している。
ほかの人がやっていることと全く同じことをしてもビジネスで稼げるようにはならない。手順をひとつずつこなしていけば成功できるようなビジネスなどないのだ。
ビジネスで稼げるようになるには、できるだけ多くパズルのピースを集め、それをいろいろと組み合わせて自分に最適な方法を編み出す必要がある。この点はアフィリエイトでも同じだ。
そう言われるとなんだか面倒くさそうに感じるかもしれない。だがそんなことはない。先ほど、「いい考えを思いつくのは、たいてい何も考えていないときだ。何も考えていないときに、それまで頭に集めてきたパズルのピースがうまく組み合わさっていい考えが生まれる。いい考えがひらめく」と書いたことを思い出して欲しい。
できるだけ多くパズルのピースを集めると、あるとき頭が勝手にいいアイデアを生み出してくれる。ピースを集めるのは単純な作業だ。いいアイデアを生み出すのにも単純な方法がちゃんとある。それを学べば誰にでも「何を売るか」「どう売るか」という問いの答え、アイデアがひらめく。そういう方法があるのだ。
考え出したアイデアは人それぞれで違うから、その人独自のサイトができあがる。そのサイトにはそのサイト独自の良さがあり、そのサイトに共感する人たちがやってくる。人間は自分が共感できるものを探しているからだ。そして、共感できるサイトを運営している人にも共感してしまう。親近感を覚える。だからそのサイトで商品を紹介すると売れるわけだ。
繰り返すが、アフィリエイトで成功するためには、次のことを考えて実行すればいいだけだ。
- 何を売るか
- どう売るか
そしてサイトは下の方から作っていく。上からではなく。
実際にやってみると分かるが、こうした考えで作ったサイトでは、サイトの更新をしなくても2年や3年はものが売れ続ける。何もしなくても広告収入が入り続けるのだから、サイドビジネスとしては実に効率がいい。
またすでに書いたように、アフィリエイトをしている人たちの95%が月に5000円も稼げていない。ほとんどの人が自己流でアフィリエイトをしている。簡単お手軽に稼ごうとしている。だがそれでは稼げないのだ。調査結果がそれを物語っている。